古代の地理学者プトレマイオスが再発見されたルネサンス期のヨーロッパでは、それまでの聖書にもとづく世界像から離れ、コロンブスの新大陸発見(1492年)やマゼランの世界周航(1519年)で得られた情報をもとに世界の実際の形を描き始めました。そうした中でフランドルの地理学者アブラハム・オルテリウス(1527-98年)は、世界初の近代地図帳である『世界の舞台』(1570年初版)を出版します。そこでは当時の最新の知見と伝説が混じり合い、世界のイメージが刻々と変容し、その中で日本もさまざまな形に描かれました。
本展では、新収蔵品の「テイシェイラ日本図」と「韃靼図(だったんず)」を含む6点の地図を展示します。
グローバル化が急速に進んだ16世紀に、日本は世界のなかでどのように理解されていたのでしょうか。豊富な解説とともに迫ります。
テイシェイラ日本図 | オルテリウス | 1595年 | 銅版画 | 当館蔵 |
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韃靼図 「タルタリアまたは大汗国」 |
オルテリウス | 1608年 | 銅版画 | 当館蔵 |
ポルトガル図 | オルテリウス | 1570年 | 銅版画 | 個人蔵 |
クローバーとしての世界図 | ビュンテイング | 1581年 | 銅版画 複製 | 個人蔵 |
ペガサスとしてのアジア図 | ビュンテイング | 1581年 | 銅版画 複製 | 個人蔵 |
女王としてのヨーロッパ図 | ビュンテイング | 1581年 | 銅版画 複製 | 個人蔵 |
【展示紹介】
ヨーロッパ古地図にみる世界と日本
【展示紹介/字幕あり】
ヨーロッパ古地図にみる世界と日本
【ギャラリートーク】
第1回 プトレマイオス図の再発見と新大陸の発見
【ギャラリートーク】
第2回 キリスト教的世界地図
【ギャラリートーク】
第3回 16世紀の世界地図と日本の形
【ギャラリートーク】
第4回 世界の中の日本――「韃靼図」――
【ギャラリートーク】
第5回 世界の中の日本――「テイシェイラ日本図」――
【ギャラリートーク】
第6回 オルテリウスの海獣たち
■期間 |
2021年10月15日(金) ~ 2022年1月16日(日) *新型コロナウィルス感染症対策のため、会期の変更を行う場合があります。 詳しくは博物館ホームページでご確認ください。 *ご来館の際は感染症対策へのご協力をお願いいたします。 |
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■開館時間 |
10:00 ~ 16:00 *月曜休館(月曜日が祝日の場合は祝日明け休館) |
■入場料 |
大人 150円、小・中学生 80円 *幼児・乳児は無料。 |
■アクセス |
仙台市地下鉄東西線「青葉山」駅下車、北1出口より徒歩3分 詳しくはこちら |