宮城県遠田郡涌谷町箟岳(ののだけ)周辺で採取された砂金
宮城県の鉱物「箟岳(ののだけ)、涌谷(わくや)の砂金」を展示しています
東北大学総合学術博物館(理学部自然史標本館)では、宮城県の県の石のひとつ「箟岳(ののだけ)、涌谷(わくや)の砂金」を展示しています。
日本地質学会は、創立125周年記念事業の一環として2016年に各都道府県の「県の石」を選定しました。県の石はそれぞれ鉱物・岩石・化石からなり、宮城県では鉱物「箟岳、涌谷の砂金」、岩石「スレート」、化石「ウタツギョリュウ」が選ばれています。このうち涌谷町箟岳付近の砂金は、日本で初めて発見された金の産地であり、当時建立されていた奈良県東大寺の大仏にも使用されるなど、歴史的重要性が評価されての選出となりました。
古代~中世には盛んに採取されていた涌谷の砂金ですが、次第に産出量が減少し、現代では実物に出会うことも難しくなっています。東北大学総合学術博物館は2017年に数度にわたって箟岳周辺の調査を行い、涌谷町教育委員会(天平ろまん館)の協力もあって、この場所からの新しい砂金標本の採取に成功しました。
このとき実際に採取された標本の一部を、現在理学部自然史標本館にて展示公開しております。同じく展示中の宮城県の岩石「スレート」、化石「ウタツギョリュウ」も併せてぜひご覧ください。
展示中の宮城県の鉱物「箟岳、涌谷の砂金」と岩石「スレート」
このページのTOPへ
|