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東北大学創立100周年記念展示 東北大学創立100周年記念行事の一環として、表記の企画展が江戸東京博物館(2007年9月1日~10月14日)および仙台市博物館(11月2日~12月9日)で開催されました。展示に加えて、江戸東京博物館では5回の講演会と7回のコーナーごとのフロアトーク、仙台市博物館では4回の講演会、6回のミュージアムトーク、記念イベント(「東北大学テクノワンダーランドへようこそ!-体験と展示-」「サイエンスエンジェルの体験科学広場」)など多彩な関連イベントも実施されました。期間中の来場者は、江戸博会場3万3千人、仙台市博1万2千人でした。 展示は、プロローグ(学都仙台と創設期の東北大学の原風景)、「図書館」「国宝史記」(狩野亨吉の旧蔵書など図書館収蔵の史資料)、「チベット」(河口慧海と多田等観のチベットコレクション)、「赤煉瓦書庫」(縄文時代末期の考古学資料、奥羽史料調査部収集の地域史研究史料)、「標本庫」(多くの模式標本を含む植物・古生物・鉱物・岩石標本、金属学・金属工学資料、医学資料標本)、「研究第一主義の系譜」(東北大学の文化勲章受章者とその研究成果)などのコーナーからなり、総合学術博物館は、「赤煉瓦書庫」(縄文時代の考古学資料)、「標本庫」、「研究第一主義の系譜」の各コーナーの展示企画、原稿執筆を担当し、関連する江戸博フロアトーク:「赤煉瓦書庫」(柳田俊雄)、「標本庫、研究第一主義の系譜」(永広昌之)および仙台市博ミュージアムトーク:「縄文の華・亀ヶ岡文化の工芸品」(柳田俊雄)、「東北日本はアンモナイトの宝庫-東北大学のアンモナイト研究100年-」(永広昌之)に出演しました。 「赤煉瓦書庫」(考古学資料)では、喜田貞吉・伊東信雄教授らによって東北地方でおこなわれた発掘資料(考古学陳列館収蔵)を中心に、縄文時代末期に東北地方の一帯で開花した華麗な「亀ケ岡文化」の世界を、最も精巧で華麗な装飾をもつ亀ケ岡式土器、狩猟・漁労に使われた骨角製品、身体を飾った華やかな骨角製の装身具、呪術・祭祀に用いた土偶、石棒、土製仮面等の道具類を中心に紹介しました。江戸博会場では、「赤煉瓦書庫」(文学研究科考古学陳列館)の写真を展示コーナーの背景に使用し、その雰囲気を盛り上げました。また、展示コーナーの入口付近には、東北大学開設当初に活躍した考古学研究者たちをパネルで紹介しました。仙台市博会場では、伊東信雄教授が1933年の夏、樺太南部の西・東海岸、亜庭湾で考古学的調査をおこなった際、東タライカで収集した一領のアイヌ甲を新たに展示するとともに、テーマごとに小学生向きに絵入りのやさしい展示解説文も加えました。 「標本庫-世界に誇るコレクション-」コーナーでは、東北大学において開学以来蓄積されてきた、研究の基礎となり、成果となった膨大な資料・標本・機器類のコレクションから、矢部長克教授の研究と中生代アンモナイト化石・魚竜化石、神津俶祐教授と関連する実験器具・鉱物資料、植物園収蔵のヤナギ科さく葉標本、金属学・金属工学資料、仙台医学専門学校藤野厳九郎教授や医学部創成期の布施現之助教授と関連する医学資料などを展示し、仙台市博会場では、古脊椎動物化石・有孔虫研究・南洋研究と所蔵標本も展示に追加しました。東北大学創立100周年記念展示4月14日から19日までの間、仙台市藤崎百貨店7階催事場ならびに8階グリーンプラザにおいて「アインシュタインLOVE」展が開催されました。 2005年は、ブラウン運動の理論、量子論、特殊相対性理論の3つの重要な論文が発表された“奇跡の年”といわれる1905年から100年目にあたり、世界物理年として様々なイベントが世界各地でひらかれました。この世界物理年にちなみ、総合学術博物館では、「アインシュタインLOVE」展仙台実行委員会、ヘブライ大学アルバート・アインシュタイン・アーカイブ、読売新聞社との共催で、表記の特別展を企画しました。
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