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東北が支える宇宙惑星科学 2010 年6 月に地球に帰還した小惑星探査機「はやぶさ」は、人びとに感動と希望を与えました。11 月には回収した試料が小惑星イトカワのものであることが確認され、日本の宇宙惑星科学研究に注目が集まっています。「はやぶさ」計画では、東北大学の研究者が小惑星試料の採集装置の開発や、試料の初期分析などの重要な役割を担っています。その経緯から、2010年10 月上旬に「はやぶさ」の実物大模型を展示する企画を開催し、多くの市民の方がたのご好評を得ました(この展示会の様子は、ニュースレター37 号に掲載しています)。 じつは、東北地域の大学や企業は、「はやぶさ」にかぎらず、日本の宇宙関連の研究や技術開発におおいに貢献しています。つづいて企画した展示会「東北が支える宇宙惑星科学」では、「はやぶさ」のほかに、スプライト観測衛星「雷神」、月周回衛星「かぐや」、金星探査機「あかつき」にかかわる東北地域の研究、技術開発の一端を、実際に使用された機械類や模型・パネルなどによって紹介しました。 この展示に関連して、2010 年12 月23 日に東北大学と読売新聞東京本社主催の講演会「はやぶさの奇跡の物語」が実施されました。会場の東北大学川内萩ホールのほぼ満員の聴衆を前に、「はやぶさ」プロジェクトマネージャーの川口淳一郎氏(JAXA)による、「はやぶさ」の開発初期から帰還にいたるまでの逸話や、会津大学の出村裕英氏、東北大学の吉田和哉氏、同じく中村智樹氏によるそれぞれの研究分野の成果、回収試料の最新の分析結果についての講演がおこなわれました。 講演後は、『はやぶさの大冒険』の著者である山根一眞氏をコーディネーターとして、上記講師たちによる、「はやぶさ」や宇宙研究についてのパネルディスカッションもおこなわれました。
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