新着収蔵品 「青銅製留め針」

金属学・金属工学関係(旧金属博物館所蔵資料)

東北大学(総合学術博物館)と社団法人日本金属学会との間で、金属学会の博物館部門の東北大学への業務移管に関する協議が行われてきましたが、この度金属学会は所蔵する資料標本・図書等を東北大学へ無償で寄贈すること、東北大学はそれらを総合学術博物館で管理し、研究教育資料として活用することで合意しました。

これに伴い、2003年6月2日、東北大学総長室において寄贈品の受贈式がとりおこなわれました。受贈式には、金属学会より井口金属学会長、萬谷金属博物館長など、東北大学より吉本総長、鈴木総合学術博物館長などが出席しました。寄贈資料標本のうち、「中国布銭」、「法隆寺・東大寺の釘」、山内ピッケル第2000号」、「ナノ結晶レンズ研磨機」、「本多先生墨蹟『百錬可断鉄』」、「鼓銅図録」の由来や金属学史上の意義等についての詳しい解説が萬谷金属博物館長からなされた後、井口金属学会長より寄贈資料標本等目録が吉本総長に手渡されました。

吉本総長は、金属博物館に収蔵され、展示されてきた資料標本類は、わが国のみならず世界の金属学、金属工学の発展の過程や人類の金属利用の歴史を考える上できわめて重要なものであり、また、東北大学の先人たちの研究成果も少なからず含まれていること、このような金属学・金属工学に関する貴重な資料標本類が、散逸することなく、金属研究の長い歴史を持つ東北大学において収蔵できるにいたったことはまことに喜ばしいことを表明し、お礼の言葉とされました。

これら寄贈された資料標本類は、総合学術博物館において収蔵管理され、今後の研究教育への活用が図られるとともに、新営が計画されている総合学術博物館の展示構想に取り入れられ、各種の展示等をつうじてひろく社会にも公開される予定です。

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