北上山地のジュラ紀アンモナイトについては、東京大学の横山又次郎、深田淳夫、佐藤 正に加え、東北大学の高橋治之の研究があります。高橋は1957年に東北大学地質学古生物学教室を卒業後、大学院で牡鹿半島周辺の中生代層の層位学的研究を行いました。また、東北大学の博士学位論文(1969)として北上山地南部のジュラ紀アンモナイトの古生物学的・化石層序学的研究を行い、唐桑-牡鹿帯・志津川帯に分かれて分布する各層の年代対比を行いました。1973年には気仙沼市大島のジュラ紀末期~白亜紀初期のアンモナイトを記載しています。