結びにかえて |
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「東北大学総合学術博物館のすべて」シリーズ6番目の企画展、いかがだったでしょうか。平成18年4月、総合学術博物館は新しいメンバーを迎え、さらに附属植物園と史料館といっしょに「学術資源研究公開センター」を立ち上げました。この企画展は、この新しいセンターになって協同して準備した最初の展示会となりました。企画展の展示内容が文化史、学史、医学標本、コンピュータグラフィックスと多くの研究分野にわたったことや展示資料の借り受け先が図書館、史料館、医学研究科、加齢医学研究所と広がったことは、当センターとしての相乗効果の表れと喜んでいます。
今年、東北大学は創立100年という記念の年を迎えます。奇しくも、この企画展では東北帝国大学の誕生に立ち会い、育てた布施現之助教授を紹介することになりました。その準備を進めるなかで、生まれたばかりの東北大学人の若々しい精神にふれる機会をもつことができました。この若い精神は時をへても風化することなく、また、不思議なことに、それに触れる心を再生し、若返らせることで次の世代に継承されていくようです。もしかすると、われわれ大学人が大学の誕生を振り返り、祝う動機のひとつがここにあるのかもしれません。
総合学術博物館は、これからも東北大学が継承してきた学術資料や標本、学史料を掘り起こし、それらの紹介を通して広く貢献できるよう努力してまいります。博物館の次回企画展にも、ぜひ、ご期待ください。最後に、本企画展へのみなさまのご支援とご協力に感謝いたします。
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