スミソニアンスタッフ ロリーナさんによる講演

スミソニアン自然史博物館における
    展示制作・教育プログラム開発の実情 2006年6月

 2006年6月8日(木)に博物館学・学芸員のための特別講演会を開催しました(於:川内南キャンパス、文・教育学部大講義室)。本特別講演会は、アメリカ・スミソニアン自然史博物館の展示制作部で活躍されている3名の学芸員が東北大学総合学術博物館を訪問された折に開催されたものです。総合学術博物館では、2002年よりハーバード大学博物館やスミソニアン自然史博物館などアメリカの主要博物館との学術交流や研修をかさねてきました。その 一環として、今回はロリーナ・セーラムさん(展示制作部部長)、エリザベス・マスティーン・アリソンさん(展示制作部プロジェクト・マネージャー)、知念淳子さん(展示制作部マネージメント支援専門員、韓国展プロジェクト・マネージャー)の3名をお招きしました。

講演会の様子 特別講演会では、東北大学で学芸員資格を取得するために博物館学関連科目を履修している学部生や大学院生をおもな対象として、さらに近隣の博物館や美術館等で学芸員として勤務されている方々にも参加いただき、スミソニアン自然史博物館での展示制作・教育プログラム開発の実情について講演していただきました。当日は、90名をこえる方々の参加をえて、興味深い話題提供ならびに活発な質疑応答によって有益な情報交換の場となりました。

  まず、ロリーナ・セーラムさんには、スミソニアン自然史博物館の簡単な紹介に加え、展示企画のプランニングや制作プロセスの主要な流れ、企画マネージメントをおこなう際の重要事項、教育プログラムや教育企画の開発についての戦略などについて、博物館の新たな活動をするための重要な項目を整理してお話しいただきました。その後、エリザベス・マスティーン・アリソンさんに、2008年に開催予定の特別展を具体的事例として、企画や制作を実践する上でのプロジェクト・マネージメントの重要性などについて、具体例にもとづいた説得力あるお話を聞かせていただきました。これらの話題提供では、知念淳子さんが簡潔でわかりやすい通訳をしてくださったばかりでなく、適宜有益な補足説明を加えてくださり、大変理解しやすい講演会となりました。講演後の質疑応答も、有益な話題提供に対して多様な観点から熱心な討論をしていただき、有意義な講演会となりました。

ロリーナ・セーラムさんエリザベス・マスティーン・アリソンさん知念淳子さん
このページのTOPへ