東北大学は、1907年(明治40年)にわが国で3番目の帝国大学として創設され、本年で創立100周年をむかえました。理学部は,当初は数学科・物理学科・化学科・地質学科の4学科体制でしたが、その後順次現在のように整備され、わが国における理学の教育研究の中心として独創的な研究実績をあげるとともに、多くの優秀な人材を世に送り出してきました。 自然史標本館では、総合学術博物館と協力し、「資料標本類が語る東北大学理学部100年の記憶」と題するサイエンス展示を、7月下旬より12月まで開催します。この展示では、自然史標本館の常設展示の一部をリニューアルするとともに、ミニ展示コーナーその他を用いて、脊椎動物、有孔虫、鉱物学、南方研究など、自然史関係を中心とする分野で東北大学創世期・発展期に活躍された研究者とその研究成果を紹介するとともに、研究教育に用いられた機器を展示し、理学部100年の研究の歴史をふりかえります。
東北大学は、杜の都仙台にあり、東京、京都についで三番目の帝国大学として設立されました。 学術に創造性を育むことを重視し、研究第一主義を掲げて出発しました。これは、第一線の研究者こそ真に質の高い教育ができるとの考えであり、東北大学の伝統的な学風として知られています。
現在は、文学部、教育学部、法学部、経済学部、理学部、医学部、歯学部、薬学部、工学部、農学部を持つ、最大規模の国立総合大学です。これらの学部には大学院があり、さらに国際文化、情報科学、環境科学研究科、生命科学研究科などの独立大学院研究科と5つの附置研究所、多くのセンターや施設などを持っています。
理学部は、理科系学部の中で基礎科学の教育と研究の役割を担っており、自然科学の全ての分野にわたる学科で構成されています。東北大学の理学部を充実させ、研究と教育の高度化を推進するために、平成6~7年度にかけ、学内の先頭を切って「大学院への重点化」(大学院を中心とした組織への移行)が行われました。
■ 仙台市博物館にて 「東北大学の至宝-資料が語る1世紀」展を開催しました。 11月2日(金)~12月9日(日)
■ 江戸東京博物館にて 「東北大学の至宝-資料が語る1世紀」展を開催しました。 9月1日(土)~10月14日(日)