企画展「地震のかたち」科学館エントランスホールでの岩石破壊実験

第4回「地震のかたち」

企画展 東北大学総合学術博物館のすべて Ⅳ
「地震のかたち」 開催の様子

「地震のかたち」展示会場の様子

「東北大学総合学術博物館のすべて」シリーズの第4回企画展を、仙台市科学館(9月1日-19日)、太白区役所(9月21日-30日)、若林区役所(10月3日-7日)の3会場で巡回展として開催しました。

企画展では、いま、地震はどこまで分かっているのか?地震予知の現状はどうなのか?地震災害の大きさはどのくらいになるのか?といった最新の地震研究や防災研究の現状を、最近、地震予知の重要なキーワードとなってきた「アスペリティ」に焦点をあて紹介しました。

津波実験装置で津波を起こしてみる

企画展第1部では、プレート境界大地震の発生予測をめざしてと題し、東北大学大学院理学研究科附属地震・噴火予知研究観測センターの「宮城県沖地震の予報」の最近の研究成果と新旧の地震計を展示し、地震観測技術の革新を紹介しました。
また、この企画展に先立ち、8月16日には宮城県沖を震源とする強い地震(M7.2)が発生し、この地震が想定されている1978年の宮城県沖地震の再来なのか?それとも宮城県沖地震とは違うアスペリティが動いた地震なのか?が関心を集めました。

企画展では、この地震は宮城県沖地震の前半であり、引き続きさらに強い後半の地震が起きる可能性が高いとする東北大学独自の見解を「緊急速報」として展示し、話題を呼びました。

第2部では、内陸直下型地震と活断層のすがたと題し、宮城県北部地震と仙台市街地に伸びる長町-利府活断層帯の最新の研究成果を紹介しました。

第3部では、地震災害と津波災害の制御をめざしてと題し、東北大学大学院工学研究科附属災害制御研究センターから宮城県沖地震の被害予測や緊急地震速報システムの実地試験のようすを紹介しました。

地震・噴火予知研究観測センターの観測トンネル

また、関連行事として、長谷川昭教授(地震・噴火予知研究観測センター)による公開講演会、地震・噴火予知研究観測センターの見学会、岩石破壊実験、地震体験車「ぐらら」の実演、防災フェア2005への出展など、様々な活動を行いました。

↓企画展の詳細ホームページをアップしました。

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